あなたもハンガーズの一員に! | 日本の壁に彩りをHangers

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あなたもハンガーズになりませんか?
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ひとりで悩みを抱え込んでも、簡単に打開策を打てるものではありません。
でも、チームならきっと解決できます。

ハンガーズでは、所属する職人さんを「ハンガー」と呼んでいます。
ハンガーは研修を受講し、技術、マナー、インテリアの知識を身に付けます。
ほかのハンガーから、素材のクセや施工のコツを教わることもできます。

特殊壁紙や、ひとりのときは泣く泣くお断りしていた大口案件も、
チームの力で対応できるようになります。

ハンガーズのコンセプトは、「日本の壁に彩りを」。
白いクロスが普及した日本の壁に、再び彩りを取り戻そうと、日々がんばっています。

コンセプト実現のカギを握るのは、技術をもつハンガーの皆さんです。
これから、特殊壁紙を貼る機会を一緒に作っていきましょう。

高度経済成長期以来、白いビニールクロスに覆われた日本の壁。
誰でも簡単に貼れるビニールクロスが普及した数十年の間に、特殊壁紙を貼る技術の継承が途切れてしまいました。

だから今も、特殊壁紙を貼ることのできる職人が少ない。
職人を育てる環境が整っていない。特殊技術に見合う対価が確立していない。
この現状を打破するために、3人の発起人がハンガーズを立ち上げました。

「輸入壁紙」「デジタルプリント」「箔・織物・和紙壁紙」、それぞれに特化した3人のトップランナーたち。
実は、3人とも過去にビニールクロスを貼っていた時代がありました。
だからこそ、特殊技術を備えた職人を育てる大切さを知っています。

ハンガーズは、職人の地位向上をはかり、壁紙技術と文化の継承を実現する組織です。
ハンガーズは、3人を中心にますますパワーアップしてまいります。

  • 01

    仕事が増える
    体制づくり

    ハンガーズが実施する研修を受けたり、他のハンガーの現場に同行したりしながら、特殊壁紙施工に必要な技術を身に付けていきます。一緒にハンガーズを盛り立て、難しいけれどやりがいも報酬もしっかり得られる仕事をどんどん増やしていきましょう。ハンガーズが仕事を受注したときに、「この地域で、この素材なら……あの人に施工をお願いしよう!」と思ってもらえるハンガーをめざしてください。

  • 01

    充実の
    研修制度!

    ハンガーズは、日本全国で研修を実施しています。技術、素材、糊、道具等の知識、施工の際に気を付けること、訪問先に対するマナー、インテリアのトレンドまで幅広く学ぶことができます。ハンガーの皆さんが現場に出たときに、クライアントから「ハンガーズでよかった!」と言っていただける研修内容に努めています。

    独自の職人育成システム「スタープログラム」について
  • 01

    オリジナルの
    営業ツール!

    ひと目で「ハンガーズ」と認識できるロゴ入りの名刺、パンフレット、ユニホームなど、ハンガーズブランドの営業ツールをご使用いただけます。クライアントに対し、ハンガーズのブランド力をさり気なくアピールできるほか、大口案件などで複数の職人が共同で施工を行う際に、ハンガー同士の連帯感が生まれます。

  • 01

    全国ネット
    ワーク対応

    ハンガーズのネットワークは、全国に展開しています。都市部のみならず、地方で活躍する職人も、ハンガーズの大切な戦力です。大口案件、厳しい工期、遠方での施工など、個人や小規模工務店では受注が難しかった案件も、ハンガーズの組織力を使えば断らずにすみます。ハンガーズで、「できない」を「できる」にチェンジしてください!

  • 05

    業界ニュースを
    いち早くお届け!

    業界ニュースをいち早くお届け!

    一人親方や、小規模工務店に勤務する職人は、新しい素材や道具の情報、業界のトレンドを手に入れにくいという課題を抱えています。ハンガーズに加盟することで、仕事に役立つ技術や素材の情報、参考にできる施工事例などをいち早く入手できるようになります。

  • 06

    同じ志をもつ
    仲間の一員になれる

    同じ志をもつ仲間の一員になれる

    ハンガーズは、簡単に貼れるビニールクロスの施工では満足できない、向上心あふれる職人の集団です。ハンガーズに加盟することで、全国に同じ志をもつ仲間ができます。大口案件があれば協力し合い、技術や商品について情報交換をすることも可能です。仕事仲間であり、よきライバルでもあるハンガーをどんどん増やしてください。

CONDITIONS 入会について

MEMBERSHIPCONDITIONS

A加盟店内装 工事業を営んでいる事業者様
ハンガーズの入会金/年会費用(税別)
入会金
30,000yen
年会費
20,000yen
導入研修費(税別)
導入研修費
50,000yen
ハンガーズに加盟後、必ず導入研修を受講していただきます。研修費用は1人50,000円(税別)です。
B加盟店A加盟店以外の内装業界関係者様
ハンガーズの入会金/年会費用(税別)
入会金
30,000yen
年会費
20,000yen

日本の壁に彩りを Hangers

加盟についてのご相談・お問い合わせはこちら

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ハンガーズ創業者の想い

IMPORT BRAND 輸入壁紙

WALLS 代表 中田健一

WALLS 代表 中田健一

1975年、吹田市生まれ。
15歳よりクロス職人の元で壁紙施工の技術を学び1996年、ナカタクロスとして独立。2007年、一級壁装技能士試験に合格。日本の壁紙とは違った色彩豊かな輸入壁紙の魅力と可能性に惹かれ、2013年、輸入壁紙専門の施工会社として、WALLSを設立、現在に至る。
一般社団法人クロス事業協会理事。
若手育成にも力を入れる。

  • 01 Import Brand 輸入壁紙
  • 02 Digital Printing デジタルプリント壁紙
  • 03 Gold Leaf & More 箔・織物・和紙壁紙

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WALLS 代表 中田健一

輸入壁紙に特化した理由~壁はインテリアであり、ファッションである~

輸入壁紙に特化した理由

~壁はインテリアであり、ファッションである~

輸入壁紙との出会い

以前は、白いビニールクロス壁紙をメインに、ときどき輸入壁紙や和紙素材を貼っていました。特殊壁紙は白いクロスより難しいけれど、30代だった僕は「貼るスピードも、技術的なものも誰にも負けへん!」みたいな自信があり、特殊壁紙の現場に積極的に出掛けていました。
その後、輸入壁紙ブームの火付け役になった人物と出会います。DIYブームに乗り、輸入壁紙を貼る機会が増えるにつれ、「輸入壁紙は楽しいな。奥深いな」と思うようになり、2013年に輸入壁紙専門の施工会社「株式会社WALLS」を設立しました。

壁に対する考え方

輸入壁紙について語る前に、「壁」に対する考え方が、日本と外国で大きく違う点についてお話ししたいと思います。
日本では、壁紙=建材と考えます。日本の住居は、はじめに柱などの躯体が作られ、壁やドアが加わり、完成した状態で引き渡されます。最後に選ばれる壁紙は、無難な「白いビニールクロス」に落ち着きます。
外国の住居は「スケルトン渡し」といって、躯体の状態で引き渡されます。壁は、その後に自分で作るのです。壁紙=建材ではなく、インテリアであり、ファッションです。ホームパーティーに友人を招くのに、前回と同じ壁紙なんて恥ずかしい! だから、外国人はたびたび壁紙を貼り替えます。外国の壁紙の幅が短いのは、一般人でも持ちやすくするためです。
日本人にとって「壁紙を自分で貼る」「気分で貼り替える」という文化はなじみが薄いものです。でも、高価な家具を買うより、壁紙を貼り替えるほうがコストを抑えられるかもしれません。カーテンの柄は閉めているときしか見えませんが、好きな柄の壁紙ならずっと眺められます。

輸入壁紙と量産クロスの違い

輸入壁紙の魅力は、第一にデザインと発色のよさ。1枚ずつハンドプリントされたもの、刺しゅうが施されたものなど、美術品のような壁紙がたくさんあります。また、大きめの柄が多いのも特徴で、施工には柄合わせが必要です。
輸入壁紙の柄には、デザイナーの思いが込められています。カタログは「ブック」と呼ばれ、1ページに1柄が大きく掲載されているので、眺めているだけでワクワクします。お気に入りのデザイナーの新作のブックが出るたび、壁紙を貼り替える人もいます。ブックに載っているコーディネートをそのまま取り入れることも可能です。納期はかかりますが、一生懸命選んだ壁紙が海の向こうから届くのを、お客様は楽しみに待っていらっしゃいます。
対して、日本の白いクロスはデザイナーが前面に出ることはほとんどなく、カタログの柄見本も小さめです。反面、量産品ですから納期が早く、つなぎ目がわかりにくい、破れにくいなどの機能性に優れています。
施工後のお客様の反応も大きく違います。白いクロスを貼ったときは「汚れていた壁が白くなったわね」とおっしゃるくらいですが、輸入壁紙を貼った部屋を見たお客様は「すごい!」と絶叫し、目をキラキラさせ、ときには涙を流して喜んでくださいます。

輸入壁紙の施工ポイント

輸入壁紙はフリース素材(ポリエステル+パルプ)が多く、「向こう糊施工」(壁に直接糊を塗る施工)が用いられます。紙素材の壁紙は水分を含むと1~2%伸びるため、向こう糊施工は適しません。ただし、紙素材でも、表面にアルミなどの金属が入っていると伸びないので、向こう糊を使う例外はあります。日本の職人の中には、向こう糊施工の経験そのものがない人も多いようです。
大柄の輸入壁紙は、「どうやって貼ると柄が一番きれいに見えるのか」「どの柄をどこに見せるとお客様が喜んでくださるか」に配慮します。ご要望をヒアリングし、場数を踏むことできれいに貼れるようになります。
白いクロスは1ロール50メーター巻きのため連続して貼れますが、輸入壁紙は1ロール10メーター巻きですから、なるべくロスのないように計算して貼ることも必要です。
また、輸入壁紙の梱包には、貼り方に関するマークが記されています。例えば、太陽マークが3つ出ているものは色褪せに強く、太陽マークが半分隠れているものは色褪せしやすいという具合です。ほかにも、耐水性や防火基準などを示すマークがあります。

職人や工務店も努力が必要

日本では、高額物件にも安価な白いクロスが貼られることが多いため、リフォームを依頼されたお客様から、「輸入壁紙?そんなの知らなかった!知っていたら、最初から貼っていたのに」と言われることがあります。
なぜ、このようなことが起こるのでしょうか。工務店やコーディネーターの勉強不足、あるいは施工できる職人がいなかったという理由が考えられます。しかし、輸入壁紙のニーズに応えるのが、私たち職人の役目です。まずは、職人や工務店が輸入壁紙を知り、施工技術を身に付けておけば、輸入壁紙はもっと広まるはずです。

壁紙業界の2つの課題

白いビニールクロスと輸入壁紙の両方を扱った経験から、僕は壁紙業界にある2つの大きな問題に向き合うこととなります。
1つめは、単価。特殊素材を貼るには技術も時間も必要ですが、単価は白いクロスと同額であることも多いのです。白いクロス300メーターを7日間かけて貼る仕事と、特殊壁紙300メーターを10日間かけて貼る仕事、どちらも収入は同じ。労力や効率で考えると、白いクロスを貼る方が儲かります。
2つめは、職人の不足です。特殊壁紙の施工は、技術を持つ数少ない職人に指名が入ります。でも、単価が低いために「貼れるけれど、貼りたくない」と考える職人もいます。壁紙業界は、技術を持つ職人が育たない悪循環に陥っているのです。僕が経営するWALLSも、ハンガーズも、この2つの課題を解決するために誕生しました。

ハンガーズなら失敗を防げる

僕が輸入壁紙を貼り始めて間もない頃、間違えてさかさまに貼ってしまったことがあります。ハンガーズで研修を受け、知識や技術、情報を身に付ければ、私のような失敗をせずにすみ、時間や材料のロスを減らせます。
例えば、初めての壁紙を扱うことになったら、メンバーに尋ねてみてください。「それ、フリースって書いてあるけど、ちょっと伸びるから向こう糊はしないほうがいいよ」「ジョイントを押さえ過ぎたら根っこがテカるよ」というふうに、細かく教えてもらえるはずです。
また、職人は控えめな性格の人が多く、価格の提示が苦手だったり、つい安く請け負ったりしがちです。不必要な安請け合いはあ無理な工程や失敗につながります。ハンガーズでは、技術に見合う価格の目安を知ることができます。

職人の価値を高めるハンガーズ

新しい材料、糊、道具が次々と生まれ、壁紙のトレンドもどんどん変わります。今、持っている技術にあぐらをかいていると、取り残されてしまいます。ハンガーズは、メンバー同士が切磋琢磨し合い、成長できる組織です。皆で力を合わせ、職人の地位、職人の仕事の価値を上げていきましょう。

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ハンガーズ創業者の想い

デジタルプリント

K3 walldepot 君和田 重則

K3 walldepot 君和田 重則

1970年、東京都生まれ。
1990年、専門学校卒業後に旅行会社に就職。2年のサラリーマン経験を経て、家業の内装会社に入社。1995年独立。2006年、有限会社K.W.C創業。代表を務める傍ら、出力会社の株式会社K3を起業し現在に至る。2000年からデジタルプリント壁紙の施工に携わり、現在、全国で年間50回の施工を実演。
デジタルプリント壁紙の魅力を伝えるとともに、普及に努めている。

  • 01 Import Brand 輸入壁紙
  • 02 Digital Printing デジタルプリント壁紙
  • 03 Gold Leaf & More 箔・織物・和紙壁紙

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K3 walldepot 君和田 重則

広がり続けるデジタルプリントの可能性~壁を使って面白いことをしよう~

広がり続けるデジタルプリントの可能性

~壁を使って面白いことをしよう~

ビニールクロス貼りからの脱却

旅行専門学校を卒業後、2年ほど旅行会社に勤めました。PCに触れる機会が多く、懐かしのスケルトンのiMac(色はボンダイブルー)も持っていました。当時は自分のことを「サイバー職人」なんて呼んでいたものです(笑)。2年間のリーマン生活とPCに触れていた経験が、今に生きていると思います。
壁紙の業界で働くようになった当初は、内装工務店からの請け負いで新築マンションのビニールクロス工事をしていました。乗り込みから2年メンテナンスまでやっていたのですが、来る日も来る日も同じ作りのマンションで白いクロスを貼るのに飽き、憤りさえ感じる日々。「壁紙施工を通して、何か面白いことができないか」と、四六時中考えていました。

デジタルプリントとの出会い

私の父は、看板屋から内装屋に転身しました。2人の兄のうち、上の兄は看板屋、下の兄は内装屋。今、私の年間の実演の内、6割がサイン業界向けであることを考えると、不思議な縁を感じます。
2000年のある日のこと。兄の仕事の手伝いで看板を取り付けに行ったパチンコ屋さんで、インクジェットプリンターで出力した粘着シートに初めて出会いました。半端じゃない衝撃を受けたことを、今でも鮮明に覚えています。
のちに、その材料が3Mのスコッチプリントだったと判明。日本上陸直後だったと思います。施工業者さんをつかまえて、根掘り葉掘り質問したところ、1億円するプリンターで印刷されていることがわかりました。

特許は間に合わなくても施工ならできる

帰宅後すぐにiMacで特許庁のサイトを開き、「オリジナル、壁紙、プリント」と検索しました。「これでオリジナルの壁紙を作ったら、絶対売れる!」と直感したからです。すると、リンテックとオリンパス(当時はオリンパス光学)の名前と共に「特許申請中」と出てくるではありませんか! まさに、「インクジェットプリンターを使ってオリジナルの壁紙を作る」という内容でした。当時、オリンパスもワイドフォーマットの油性顔料インクプリンターを作っていました。プリンテリアはオレフィン系壁紙でしたし、プリントして液体ラミネートを掛けて完成形としていました(現在は、塩化ビニル素材でラミネートなしも認定されています)。
本気で特許を取ろうと思っていただけに大きなショックを受けましたが、すぐに、リンテックのホームページを探しました。認定取得もリリースもされていませんでしたが、のちに特許を取得し、2000年11月に世界で初めてのデジタルプリント壁紙「プリンテリア」が誕生(F☆☆☆☆は2003年9月取得)。当時は「インクジェットクロス」とか「グラフィッククロス」と呼んでいました。
再びショックを受け、一度はデジタルプリントをあきらめようとしました。しかし、「施工だけでも、やらせてもらおう」と思い直し、リンテックのお客様センターにメール営業をガンガン仕掛けたのです。後日、リンテックから返信があり、初仕事を請けました。小岩の歯科医院でした。当時のリンテックは、試験貼りは自分たちでやり、現場があるとタウンページで施工店を探していたそうで、私の問い合わせはタイミングが良かったようです。
その後、プリンテリアのシステムを日本で初めて導入した会社を紹介してもらい、数々の現場をこなし、現在に至ります。

デジタルプリントの特長

私が経営するK3walldepotでは、デジタルプリント壁紙の出力と施工を手掛けています。
好きなデザインを壁紙にできるのがデジタルプリントです。大型商業施設やオフィス、カラオケボックスや飲食店等の店舗から個人宅まで施工します。部屋の壁に旅行先の風景や、可愛いペット、あるいはカタログから選んだ絵や写真を取り入れる楽しさを、一人でも多くのお客様に味わっていただきたいと思っています。
また、グラビア印刷やオフセット印刷は版が必要で、最低何千メートルからしか作れないのに対し、デジタルプリントは1メートルから作れます。最近では美術館や博物館で、展示物の説明やイメージなどをデザインした壁面装飾に採用されることが増えました。
デジタルプリントにまだ馴染みのないお客様に、「デジタルプリントは、どんなデザインでも壁紙にできますよ」というご提案をすると、かえって戸惑ってしまいます。そこで、2015年に画像を集めた「THE GREAT JOURNEY」というタイトルのカタログを作りました。施工店、工務店向けのカタログも制作しており、施工店の皆様をサポートしています。

出力と施工の両方に対応

K3walldepotの強みは、デジタルプリントの「出力」と「施工」の両方に対応できること。その機動力が評価され、受注増加につながっています。
出力で苦労するのは、お客様が希望する色の表現です。過去には、お客様から入稿されたデータを出力するための編集作業の際、大事なキャラクターが消えてしまったことがあります。データ編集は、イラストレーターやフォトショップ等のソフトを使ってお客様のデータを触る作業ですから、慎重に行わなければいけません。経験値の低さが失敗を招いたのだと思います。
出力というメーカー的役割を担いつつ、施工では、有名店舗、ランドマーク、アミューズメントパークなど、さまざまな場に出向きます。平面でないところに施工する場合は、壁紙の伸びや、位置の計算が不可欠です。デザインを理解しなければ、貼れないのがデジタルプリントなのです。
デジタルプリントのニーズは年々高まっています。壁紙の各ブランドやメーカーもデジタルプリントに力を入れていますし、サイン業界、印刷業界などは内装業界より先にプリンターを導入しました。K3walldepotが大きく水を開けられたサイン業界と肩を並べて行けるかどうかは、施工に掛かっています。

職人が作る職人のための組織 ハンガーズ

全国の職人や施工店で組織されるハンガーズには、たくさんの同志がいます。今まで経験することのなかった特殊素材に触れるチャンスが転がっています。同じ志を持つ職人との会話は刺激的で勉強になりますし、困ったときはアドバイスをくれます。
深刻な職人不足問題を解決するのも、ハンガーズの使命のひとつです。ベテランの職人が若者を育て、ハンガーズ全体の技術が向上すれば、職人の地位も向上し、ハンガーズを目標に若者が職人の世界に興味を持ってくれるはずです。そうして、初めて、日本の素晴らしい壁紙を世界にアピールできるのではないでしょうか。やがて、世界で活躍する職人がハンガーズから誕生する日が来ると信じています。

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ハンガーズ創業者の想い

箔・織物・和紙

貴装工 倉迫賢玄

貴装工 倉迫賢玄

1973年、広島市生まれ。
1992年、倉迫内装に入社し、1998年に独立。貴装工を創業。2004年、壁装一級技能士を取得。2011年、中国内装仕上技能士会設立。技能士の育成にも力を入れ始める。2014年、ひろしまマイスター認定。2016年、優秀施工者国土交通省大臣顕彰受賞。2017年、株式会社装匠設立。現在、建築業許可申請中。主として金銀箔、織物、和紙などの素材壁紙を施工。
素材と真摯に向き合い、素材に最適な施工を心がけている。

  • 01 Import Brand 輸入壁紙
  • 02 Digital Printing デジタルプリント壁紙
  • 03 Gold Leaf & More 箔・織物・和紙壁紙

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貴装工 倉迫賢玄

箔・織物・和紙壁紙の奥深さ~素材も技術も温故知新~

箔・織物・和紙壁紙の奥深さ

~素材も技術も温故知新~

昔からあった箔・織物・和紙壁紙

現在、広島で箔・織物・和紙などの特殊素材を扱う「株式会社装匠」を経営しています。白いビニールクロスから始まり、35歳で東京の職業訓練校に入るなど、ずいぶん遠回りをしてきました。私の半生を振り返る前に、日本の壁紙の歴史についておさらいしておきたいと思います。
壁装の歴史は、明治時代に幕を明けました。当時、日本の一般的な家庭では、和紙で作った襖(ふすま)が壁の代わりの間仕切りとして、裕福な家庭では漆喰等の塗り壁が用いられていました。「金唐革(きんからかわ)」や「緞子張り(どんすばり)」などの高級壁紙も作られていましたが、主としてヨーロッパに輸出していたようです。大正時代くらいから、玄関横に応接間をつくる建築が流行ったのをきっかけに、壁紙が普及し始めます。
高度経済成長期に入ると、日本の建物の多くの壁が、難しい技術が不要で安価な白いビニールクロスで覆われるようになりました。この時期にもともと日本にあった箔、織物、和紙などの高級素材の壁紙の存在が薄れ、それらを貼ることのできる職人の数も激減してしまったのです。

わき出る施工の疑問

私が父親の後を継いだ頃、壁紙の主流は白いビニールクロスでした。それでも、ごくたまに高級素材の壁紙の仕事が入ります。難しいけれどやりがいを感じる特殊壁紙に惹かれ、施工技術を少しずつ身に付けていきました。
しかし、特殊素材の仕事は増えるどころか減る一方でした。それでも、特殊壁紙の施工を学びたい私は、周囲の人によく質問していました。そのうち、人によって回答が異なることに気付きます。やがて、「壁紙の仕事を一生続けるなら、このままではダメだ。施工を正しく理解したい」と考えるようになりました。

表具内装職業訓練校での学び

2010年、ボン・ジョヴィのライブのために東京に行ったときのこと。知り合いの職人に連絡したところ、「こっちで仕事をやらないと、一生覚えられねえよ」と言われました。
35歳だった私はすでに家庭を持っていましたが、2010年に単身上京。壁紙の仕事をしながら、噂で聞いた腕のいい職人に会いに行くようにしていました。壁紙のことを勉強したくてたまらない気持ちが高じ、2013年に「表具内装職業訓練校」に入学しました。
クラスの生徒は9人で、年齢はバラバラ。授業は実技が中心で、先生は経師屋や表具屋を営む現役の職人です。入学してすぐ、私はとても大切なことを教わりました。
まず、材料や道具を大事にすること。紙や布などの素材、刷毛などの道具は、職人の手によって作られた高価なものです。裂地(きれじ)は小さくなっても捨てずに別の仕事に使う。糊を塗る刷毛は、使い終わったらすぐに洗って糊を落とし、熱湯で消毒して陰干しする。刷毛は使っているうちに毛が短くなりますが、そのときは短い毛の刷毛で行う仕事に使い回せば無駄になりません。
2番目に、お客様への心遣いと信頼関係を築くことです。内装の仕事はお客様の家に上がる機会が多く、ときには床の間など、家の奥の奥にまで足を踏み入れるからです。
3番目に、技術の継承です。自分が貼り変えた掛け軸の絵や書を、何十年後に別の職人が再利用するかもしれません。数十年先まで見据えることで、技術継承が実現するのです。

職人は一歩引いて仕事をする

東京の表具内装職業訓練校で2年ほど学び、さらに2年ほど仕事をし、箔・織物・和紙を貼る正しい技術を身に付けた私は、地元の広島に戻りました。
私は、内装を手掛ける職人の一人として、「一歩引いたところで仕事をする」スタンスを大切にしています。現場が居宅であれば、住みやすさを第一に。店舗なら、たくさんのお客様が来る施工を。絵を扱うときは、デザイナーさんの意図を汲んで表現を助ける。あくまで裏方の存在を貫きたいと思っています。
最近、若い職人の中にはお金儲けのために仕事をしている人がいるようです。それが間違いとは言い切れませんが、まずは仕事に徹し、その結果、対価をいただくのが筋ではないでしょうか。

仕事が仕事を連れてくる

扱う素材が高級ですから、私が赴く現場は寺社仏閣、公共の建物、企業の応接室や役員フロアなどが中心です。こちらから営業をすることはなく、以前にお世話になったお客様のリピート、ご紹介のほか、他社さんがやり残した仕事をフォローすることもあります。
やり残しの仕事とは、例えば、特殊壁紙を貼り始めたものの、材料の扱い方がわからず、汚れや傷が付いた、あるいは途中で施工を投げ出してしまったものです。先日は、やりかけだった1220巾の織物素材(量産型の白いビニールクロスは通常920巾)の仕事を全うさせていただきました。

箔・織物・和紙の難しさと楽しさ

しばらくは白いビニールクロスに押されていた壁紙ですが、箔・織物・和紙素材が、再び注目を集めています。日本の伝統文化がそのまま素材になったような美しさが人々の心をとらえたのでしょう。かつては、これらの素材を貼る技術をもった職人が大勢いました。私は、その時代を今に再現するために頑張っています。
施工時は、デザイナーや建築士の「建物や部屋をこんなふうに見せたい」という要望を大切にし、柄を狂いなくきっちり見せるのか、あるいはランダムに配置するかを確認します。
さらに、現場の気温や湿度も配慮しなければなりません。先日は、絵画の貼り込みの仕事を請けました。絵画とひと口にいっても、日本画、アクリル絵の具、プリントなどさまざまで、絵の具の厚みまで考える必要があります。
絵画は基本、一点ものです。また、何十年も前に貼られた織物壁紙の貼り直しも、失敗はゆるされません。プレッシャーであると同時に、この仕事の楽しさでもあります。
これまで多くの実績を重ねてきましたが、施工のたびに不安になります。「他にもっといいやり方があったのではないか」と自分に問いかけ、反省ばかりしています。
職人は裏方ですから、お受けした仕事をやり遂げたら現場を去ります。施主さんに仕事の出来具合をお尋ねすることはありません。後日、リピートで依頼されて初めて「ご満足いただけたんだ」と知り、ほっとしています。

ハンガーズでトップクラスの仕事に触れる

ハンガーズには、トップクラスの仕事をする人が何人もいます。まずは、その人たちの仕事を自分の目で確かめてください。あなたの心を動かすはずです。
無駄なプライドを捨て、素直な気持ちで学ぶと、知識や技術は3倍のスピードで身に付きます。その後は勝手に突き動かされ、楽しく仕事をするのみです。私は、ビニールクロスを貼ったり、東京に出たり、遠回りをしました。もしかしたら、私と同じように遠回りしている人、現状にモヤモヤしている人がいるかもしれません。ぜひ、ハンガーズで正しい技術を身に付け、遅れた分を取り戻してください。実は、特殊壁紙の仕事は増えているのに、施工できる仲間が足りなくて困っています。職人不足も、ハンガーズを立ち上げた理由のひとつです。皆さんと一緒に難しい特殊壁紙を貼る日を楽しみにしています。

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