カーテンの付け方を初心者向けに徹底解説
引っ越しや模様替えのとき、意外と手間取るのがカーテンの取り付けです。「フックをどこに引っかければいいの?」「ランナーの数が合わない…」といった悩みは、実は多くの方が経験しています。個人的にも、初めてカーテンを取り付けたときはレールの仕組みがまったくわからず、30分以上格闘した記憶があります。
でも、ご安心ください。カーテンの付け方は、基本の手順さえ押さえれば誰でも簡単にできます。この記事では、一般的なカーテンレールへの取り付け方から、突っ張り棒タイプ、ハトメカーテンまで、種類別の付け方をわかりやすくまとめました。
この記事で学べること
- カーテンフックには「Aフック」と「Bフック」があり、選び間違えると見栄えが大きく変わる
- 両開きカーテンは中央のマグネットランナーから付け始めるのが鉄則
- 突っ張り棒カーテンの耐荷重を超えると落下事故の原因になる
- カーテンレールの取り付け位置は窓枠の上10cmが美しく見える基準
- よくある失敗の多くは「ランナーの数の確認不足」が原因
カーテンを付ける前に確認すべき準備事項
カーテンを取り付ける作業は、実際にフックを掛ける前の準備で仕上がりの8割が決まります。
まずは、カーテンレールがしっかり固定されているか確認しましょう。レールを軽く引っ張ってみて、グラつきがないかチェックします。もしカーテンレールの取り付けがまだの方は、先にレールの設置を済ませてください。
カーテン取り付け前の確認リスト
フックの種類を理解しよう(AフックとBフック)
カーテンフックには大きく分けて「Aフック」と「Bフック」の2種類があります。この違いを知らないまま取り付けると、カーテンの丈が合わなかったり、レールが丸見えになったりします。
Aフックは、カーテンの生地がフックの上にほとんど出ないタイプです。天井付けのレールや、装飾レール(木製やアイアン製のおしゃれなレール)に使います。レールのデザインを見せたいときに選びましょう。
Bフックは、カーテンの生地がフックの上に約4cm立ち上がるタイプです。一般的な機能レール(アルミ製のシンプルなレール)に使うことが多く、レールを隠してすっきり見せたいときに最適です。
迷ったときは、賃貸住宅に最初から付いている一般的なレールならBフック、装飾性の高いレールならAフックと覚えておけば、ほとんどの場合で間違いありません。
ランナーの数を合わせる
意外と見落としがちなのが、ランナー(レール上を滑る小さな部品)の数とカーテンフックの数を一致させることです。
ランナーが足りない場合は、ホームセンターで追加購入できます。逆にランナーが多すぎる場合は、余ったランナーをレールの端に寄せておけば問題ありません。無理に外す必要はないです。
基本のカーテンの付け方(両開きカーテン)

ここからは、最も一般的な両開きカーテンの取り付け手順を解説します。
中央のマグネットランナーを見つける
レールの中央にある、磁石で左右がくっつくランナーを確認します
中央から外側へフックを掛ける
カーテン先頭のフックをマグネットランナーに掛け、順に外側へ
端のフックを固定ランナーに掛ける
最後のフックはレール端の固定ランナー(動かないもの)に掛けます
手順を詳しく解説
両開きカーテンの取り付けは、必ず中央のマグネットランナーからスタートします。これが最も重要なポイントです。
マグネットランナーとは、レールの真ん中にある特別なランナーで、左右のカーテンを閉じたときに磁石でぴたっとくっつく仕組みになっています。ここを起点にすることで、左右のカーテンが均等に美しく収まります。
カーテンの一番端(中央寄り)のフックをマグネットランナーに引っかけたら、そこから外側に向かって順番にフックをランナーに掛けていきます。このとき、フックを飛ばさずに一つずつ丁寧に掛けるのがコツです。
最後のフック(一番外側)は、レールの端にある固定ランナーに掛けます。固定ランナーはレール上を滑らないように固定されている部品で、カーテンを開け閉めしても端がずれないようにする役割があります。
反対側のカーテンも同じ手順で取り付ければ完了です。
片開きカーテンの場合
片開きカーテンは、1枚のカーテンで窓全体を覆うタイプです。付け方は両開きよりシンプルです。
レールの片方の端にある固定ランナーにカーテンの先頭フックを掛け、そこからもう片方の端に向かって順番にフックを掛けていくだけです。最後のフックも反対側の固定ランナーに掛けて完成です。
片開きは大きな窓や掃き出し窓で使われることが多いですが、カーテン1枚の重量が大きくなるため、レールの耐荷重には注意が必要です。
カーテンの種類別の付け方

カーテンの取り付け方法は、カーテンの種類やレールのタイプによって変わります。ここでは、代表的なバリエーションごとの付け方を解説します。
ハトメカーテンの付け方
ハトメカーテン(アイレットカーテン)は、カーテン上部にリング状の穴が開いているタイプです。フックを使わず、レールのポール(棒)にハトメの穴を直接通して取り付けます。
取り付け方法は非常にシンプルで、ポールを一度ブラケットから外し、ハトメの穴にポールを通してから、ポールをブラケットに戻すだけです。
ハトメカーテンは均等なウェーブが自然にできるため、モダンなインテリアに人気があります。ただし、一般的な機能レール(C型レール)には取り付けられないので、装飾レールやポールタイプのレールが必要です。
突っ張り棒(テンションポール)を使ったカーテンの付け方
賃貸住宅で壁にネジ穴を開けられない場合や、小窓にちょっとしたカーテンを付けたい場合に便利なのが突っ張り棒です。
突っ張り棒を窓枠の内側に設置し、リングクリップやカーテンの筒縫い部分(ポールポケット)に棒を通して取り付けます。
ダブルレール(二重レール)でのカーテンの付け方
多くの住宅では、窓にダブルレール(2本のレールが並んだタイプ)が設置されています。
窓側(奥のレール)にレースカーテン、室内側(手前のレール)にドレープカーテン(厚手カーテン)を取り付けるのが基本です。
取り付け順序としては、先に奥のレースカーテンから付けると作業がしやすくなります。手前のドレープカーテンを先に付けてしまうと、奥のレールが見えにくくなって作業しづらいためです。
カーテンレールの取り付け位置と設置のポイント

まだカーテンレール自体を設置していない方のために、レールの取り付け位置の基本もお伝えします。
カーテンレールは、窓枠の上端から約10cm上に取り付けるのが一般的な目安です。こうすることで、カーテンを閉めたときに窓枠の上部が隠れ、光漏れを防ぐことができます。
ブラケット(レールを支える金具)の位置は、レールの両端から約10cm内側に設置し、レールの長さが180cmを超える場合は中間にもブラケットを追加します。ブラケット同士の間隔は90cm以内が推奨されています。
下地(柱)の確認が最も重要
レールを取り付ける際に絶対に確認すべきなのが、壁の中にある下地(柱や間柱)の位置です。石膏ボードだけの部分にネジを打つと、カーテンの重みで抜けてしまいます。
下地の確認には「下地探し」という道具を使います。ホームセンターで数百円から購入でき、壁に針を刺して下地の有無を確認する仕組みです。電子式の下地センサーもあり、こちらは壁を傷つけずに探せるので賃貸住宅にも向いています。
カーテンレールの素材による取り付けの違い
カーテンレールの素材によって、取り付けの難易度や注意点が変わってきます。
アルミ製レール(機能レール)
- 軽量で取り付けが簡単
- 価格が手頃(1,000〜3,000円程度)
- カットして長さ調整が可能
- ランナーの滑りが良い
木製・アイアン製レール(装飾レール)
- 重量があるため下地への固定が必須
- 価格が高め(5,000〜20,000円程度)
- 長さの微調整が難しい
- ブラケットの数を多めに設置する必要あり
アルミ製の機能レールは、DIY初心者でも比較的簡単に取り付けられます。一方、木製やアイアン製の装飾レールはレール自体が重いため、しっかりとした下地への固定が欠かせません。
装飾レールを選ぶ場合は、電動ドリルがあると作業が格段に楽になります。手回しのドライバーだけでは、特にアイアン製レールの重さを支えるブラケットを固定するのに苦労することがあります。
カーテン取り付けでよくある失敗と対処法
これまでの経験から、カーテンの取り付けでよく見かける失敗パターンとその対処法をまとめます。
ランナーの数が足りない・余る
カーテンのフック数とランナーの数が合わないケースは非常に多いです。
ランナーが足りない場合は、ホームセンターで後入れランナー(レールの端から追加できるタイプ)を購入しましょう。余る場合は端に寄せておくだけで大丈夫です。
カーテンの丈が合わない
フックの種類(AフックとBフック)を間違えると、カーテンの丈が約4cm変わってしまいます。丈が長すぎて床に引きずる場合や、短すぎて窓の下が見えてしまう場合は、まずフックの種類を確認してみてください。
多くの既製品カーテンにはアジャスターフック(高さ調節可能なフック)が付属しています。これを使えば約4cm程度の丈の調整が可能です。
カーテンが片側に寄ってしまう
レールが水平でない場合、カーテンが自然と低い方に流れてしまいます。水平器(スマートフォンのアプリでも代用可能)でレールの水平を確認し、傾いている場合はブラケットの位置を調整しましょう。
中央に隙間ができる
両開きカーテンで中央に隙間ができる場合は、マグネットランナーの磁力が弱くなっている可能性があります。マグネットランナーは交換できるので、ホームセンターで新しいものを購入して取り替えましょう。
カーテンの付け方に必要な道具一覧
カーテンの取り付け自体に特別な道具は必要ありませんが、レールの設置から行う場合は以下の道具があると便利です。
作業別の必要度
既にレールが設置されている場合は、脚立さえあればカーテンの取り付け自体は道具なしでできます。フックをランナーに引っかけるだけの作業なので、特別な技術は必要ありません。
カーテンを長持ちさせるメンテナンスのコツ
せっかくきれいに取り付けたカーテンも、日々のメンテナンスを怠ると劣化が早まります。
カーテンは年に1〜2回の洗濯が推奨されています。洗濯表示を確認し、家庭で洗えるものはネットに入れて弱水流で洗いましょう。洗った後はフックを付けたままカーテンレールに吊るして自然乾燥させると、重みでシワが伸びてアイロンの手間が省けます。
フックの劣化にも注意が必要です。プラスチック製のフックは紫外線で劣化しやすく、2〜3年で折れやすくなります。フックが折れるとカーテンが部分的に垂れ下がってしまうので、劣化が見られたら早めに交換しましょう。
ランナーの滑りが悪くなった場合は、シリコンスプレーをレールに軽く吹きかけると改善します。スプレー類の取り扱いに慣れていない方は、布にスプレーを吹きかけてからレールを拭く方法が安全です。
賃貸住宅でのカーテン取り付けの注意点
賃貸住宅では、壁や窓枠に傷をつけないことが大前提です。
多くの賃貸物件では、入居時にカーテンレールが設置されています。この場合は、レールに合ったフックのカーテンを選んで取り付けるだけなので、特に問題はありません。
レールが設置されていない場合や、追加でレールを付けたい場合は、突っ張り棒タイプを選ぶのが無難です。壁に穴を開ける必要がなく、退去時の原状回復費用を心配する必要もありません。
どうしても壁付けのレールを設置したい場合は、事前に管理会社や大家さんに相談しましょう。許可が得られた場合でも、退去時に原状回復が必要になることがほとんどです。
窓まわりのDIYに興味がある方は、バーチカルブラインドとカーテンレールの組み合わせも参考になるかもしれません。カーテン以外の選択肢を知っておくと、お部屋づくりの幅が広がります。
また、賃貸でのインテリアDIYとしては、クッションフロアの賃貸活用や剥がせる壁紙なども、原状回復しやすい方法として人気があります。
よくある質問
カーテンフックが足りない場合はどうすればいいですか?
ホームセンターや100円ショップでカーテンフックは単品購入できます。既存のフックと同じ種類(AフックまたはBフック)を選びましょう。アジャスター付きフックを選べば、AタイプとBタイプの両方に対応できるので便利です。
カーテンレールなしでカーテンを付ける方法はありますか?
突っ張り棒を使う方法が最も手軽です。窓枠の内側に突っ張り棒を設置し、リングクリップやカフェカーテン用のポケットに棒を通して取り付けます。ただし、耐荷重に限りがあるため、軽いカーテンに限られます。そのほか、壁に貼り付けるタイプのフックを使う方法もありますが、カーテンの重さに耐えられるか事前に確認が必要です。
カーテンを付けるのにどのくらい時間がかかりますか?
レールが既に設置されている場合、カーテン1窓分の取り付けは慣れれば5〜10分程度です。初めての方でも15〜20分あれば十分です。レールの設置から行う場合は、下地確認やブラケットの固定を含めて1窓あたり30分〜1時間程度を見込んでおくと安心です。
ドレープカーテンとレースカーテン、どちらを先に付けるべきですか?
奥側(窓側)のレースカーテンから先に取り付けるのがおすすめです。手前のドレープカーテンを先に付けると、奥のレールが隠れて作業しにくくなります。取り外すときは逆に、手前のドレープカーテンから外すとスムーズです。
カーテンの裾が床に引きずる場合の対処法は?
まずフックの種類を確認してください。Bフックを使うべきところにAフックを使っていると、カーテンの位置が約4cm下がります。フックが正しい場合は、アジャスターフックで高さを調整するか、カーテンの裾を折り返して裾上げテープで処理する方法があります。裾上げテープはアイロンで接着するだけなので、裁縫が苦手な方でも簡単にできます。